伝わる歌を歌う

先週の続きです。

実は、直しづらいのは前者の【すごく発声が良くて上手なんだけど、表現力が乏しいなぁ、、、】という人なんです。。

発声の良い人は、歌いすぎてしまう傾向があります。

気持ちよく声が出るから、たくさんたくさん歌いたくなっちゃうんですよね。
でも結果、聴く人にとって
『上手なんだけど、なんにも残らない、、、心にグッと来ない。。』ということにもなりかねないんです。

彼らはちゃんと気持ちを込めて歌っているし、伝えようとしてるはずなので、そんな自覚はないんです。
だから、アドバイスしても全然効いてくれない、、というか変わらないことが多いんです(;。;)

まず、歌う前に歌詞を読んでみてください。
朗読じゃなくて、役者になったつもりで、セリフのように。。。。
いや、セリフを言おうとするとわざとらしくなってしまうようなら、普段の自分のままで喋ってください。
なるべく自分のまま、歌詞の主人公になってだれかに話しかけるように。

歌詞には大抵、状況説明(Aメロのことが多い)・訴えたいこと(サビに多い)・本音(二番に多い)、そして想いや感情、意思など が織り込まれています。(実は昔、作詞の講義やってました、、(^^;)
状況説明ならさらっと話してみる、、訴えたいことは熱い気持ちで大きく喋ってみる、、
本音ならどう喋る??思いと意志は似ているけどちょっと違うかも。。。

また感じ方を変えて裏に返して喋ってみてください。
歌なら絶対大きな声で歌うようなフレーズを、小さなささやき声で、、でもすごくすごく熱く思いを伝えるように。。


歌詞を感じ取りながら練習していくうちに、ここは思いきり声を出して歌いたいとか、ここは歌わないで語った方がいいかもとか、、気づかなかったけど、このフレーズの歌詞は深いなぁ、大事に歌いたいなぁとか、、、、

気持ちよく声を出していただけの時には、気づかなかったことが色々見えてくるはず。。。

人は普段の会話で、とても表現豊かに、音程を動かしています。(日本語は外国語に比べて若干乏しいけど)

歌詞は、しゃべり言葉に近いイントネーションで作られていることも多いのです。
その方が自然に人の耳や心に入りやすいんです。

だから、歌おうと思わず、喋ってる言葉に少しだけ音程があるのかな?くらいで練習してみてください。
練習のうちはあまり音程にとらわれず、歌の歌詞の世界を、聴いている人が描けるように語りかけることです。
つまりは『歌わない練習』です。

伝わる歌に仕上げていくためには、一旦歌うことをやめて、【喋る、語る】練習がとても大事だったりします。

役者じゃないのにセリフなんて喋れない???

いえいえできるはずです!

歌手はその歌の主人公なんですから。。。(^_-)-☆

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